ラノベ感想:転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件2
ショッピングデートの後も変わらないような変わったような友達関係を続ける隼人と春希。しかし、ちょっとずつ変わってきた春希にクラスメイトたちも気付き始める。そして、春希に想いを寄せているとの噂の海童がクラスにやってきて…。
あらすじ
田舎から転校してきた霧島隼人の幼馴染の男友達「はるき」と会えると思っていたら、それは清楚可憐な美少女「春希」だった。しかし、表で見せる上っ面とは別に、昔と変わらない「はるき」も残っていて…というのが今までのお話。
隼人と再会し少しづつ変わり始めた春希と、それを引き起こした隼人を中心に、今までの関係性が崩れて新たな関係性が生まれ始める。
青春群像劇
陳腐な言葉で言えば「青春群像劇」でしょうか。
タイトルからするとハーレムラノベの典型みたいな感じです。また、隼人も春希もあまり親の影が見えないあたりも、その手のラノベにありがちな設定です。例えば、両親が仕事で世界中を飛び回っているとか、旅に出て音信不通であるとか。また、同性である一輝も含めて主要登場人物が概ね隼人に想いを寄せているあたり、ちょっとハーレム的ではあります。
もっとも、話の中心には常に隼人がいるので、群像劇とも言いにくい部分があるでしょうか。
ラブコメか?青春か?
前巻の感想でも今後ラブコメ要素が強くなっていくのかどうなのだろうか、ということを書きました。そういう意味では多少のコメディ要素があるものの、今巻は春希と隼人の関係を中心に、それぞれの世界がだんだん広がっていく感じでした。とはいえ、みなもは明らかに隼人に好意を抱いているわけで、そこはどうなっていくのか。
家族との関係は
1番の問題は春希の家庭状態です。1巻を読んだ方ならなんとなく想像はついているかと思います。しかし、最近親との関係がうまくいかないのが流行りなのでしょうか(母集団2件でこういうこと書くのも主語大き過ぎですが)。ただ、実際にそういう家庭はあるし、かといって必ずしもそういう状況にはなるものでもないと思うので、そんな話ばっかりなのはどうなのかとも思います。
しかしあの部分が解決しないと、なかなか先に進まなそうな気はします。今回見せた春希の片鱗が今後の物語に絡んでくるのかも気になるところです。
一見問題なさそうな隼人の家庭も、妹含めて色々導火線はありそうです。また、みなものところも色々問題がありそうです。一輝のところは家族の問題というより、一輝自身の中学時代に色々ありそうです。
気になる点
全体を見て料理としてはオリジナルの味付けだと感じつつ、ここの素材がいちいちどこかで見たような設定なのはやや気になります。その要素本当に必要なんだっけ?と。今後、その素材を活かした味付けをしてくるのかどうかが気になるところです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません