ラノベ感想:Unnamed Memory V 祈りへと至る沈黙
コミカライズから原作を読み始めました。今年はアニメもあります。前半の3巻を読んだ後少し間を開けましたが、後半3巻に取り掛かりました。後半部も折り返して、色々とわかってきました。
あらすじ
ティナーシャは予定通りトゥルダールの女王に復帰。内外の貴族階級にその力を示すと同時に、トゥルダールの改革を宣言。一方のファルサスには、オスカーの前に「沈黙の魔女」が登場。しかし、意外な事実を明かされる。さらには、トラヴィスから厄介事を押しつけられたティナーシャに危機が迫るが…。
前半を彷彿とさせる魔法戦
「魔女」だった前半と違い、人間としては圧倒的でもやはり制約も多い後半のティナーシャですが、今回は割と前半に近いバトルがありました。
オスカー、出生の秘密
ついに明かされた「沈黙の魔女」がファルサス王家に呪いをかけた理由と王国との関係。ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、ティナーシャが前半3巻であれだけ気にしていたことが…。
前半3巻でも思わせぶりなことは書いてあったのですが。ただ謎は解けたもののあらたに「魔女」に関する謎が湧いてしまったような?
ティナーシャによる王政改革
時系列的にも本来はこちらが先なのですが、インパクト的にはやはり一歩譲る感じがします。こちらも割と大胆な話です。それをねじ伏せるだけの力があるからこそできることかもしれません。
王政の改革が出てくる話はいくつもありますが、なかなかうまくは進まないという話が多いです。例えば、現代を舞台にしたマンガですが、「エリア88」では王政廃止について「首長を選ぶ教育も受けてない大衆ばかりでそんなことをしたら、国を売る奴が出てくる」と返されてます。確かに、今までそんなことを全く考えたことない一般人にいきなり自分たちの代表者を選べと言われても、難しいですよね。
もっとも、トゥルダールは元々は迫害された魔法士の互助会的なところからはじまった国ですから、他の純粋な王国よりは受け入れる土壌はあるのかもしれません。ちなみに、ファルサスも王政ですが、貴族ってあまり出てきませんね。話がオスカーとその周辺に限られているからですけど。
トラヴィスとオーレリア
前半3巻でもさらりと登場したトラヴィス。後半3巻ではトラヴィスの出番がそれなりに多いですが、今巻ではオーレリアもストーリーにかなり絡んできました。どんな形で絡んでくるかは読んでのお楽しみ。もっとも、本筋にガッツリというほどではありませんけど。
この2人は2人で外伝的なものが欲しい気もします。
いよいよ本編ラスト
というわけで、次は後半3巻のラスト(出版はほぼ3年前なので今更ですが)。本編の後に別の話?が刊行されているようですが、まずは購入済みの本編を読み切らないと。
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