ラノベ感想:本好きの下克上 第五部 女神の化身XII

読書,ライトノベル,本好きの下剋上,異世界,香月美夜

アニメの続きの話が盛り上がってますが、原作本編はこれが最終巻。長かった物語もついに完結に。自分が読み始めたのは2019年5月からですので、5年弱となります。外伝やアニメがまだあるとは言え、少し寂しい心持ちです。

あらすじ

かけがえのない人たちの記憶を失ってしまったローゼマイン。それを取り戻すためにフェルディナンドは神々と半ば対立するも、なんとか記憶を戻すことに成功。神々との折り合いがついたところで人の世界の話へ。新領地アレキサンドリア立ち上げとローゼマインの移動で周囲もばたばた。未だ王族や領主の一部は新しい時代を実感できない中、ユルゲンシュミットも新しい時代へ。

ついにローゼマインは司書になれるのか?

司書になるためでも手段は選ばなければならなかった

本編だけで5部33巻の物語もついに完結。サブタイトルは「司書になるためには手段を選んでいられません」ですが、まあ結構手段は選ばされましたよね。しかし、アレキサンドリアは国王が司書を代々兼務していくのでしょうか。もっとも、時代が変わっていくとその辺も変わってしまいそうです。

1巻丸ごと後日談?

正確には色々あるのですが、大きなバトルは前巻までに片付いており、あとは体制固めとか別れの話なので、なんとなく後日談っぽいイメージを持ってしまいます。もちろん、記憶を巡るフェルディナンドと神々の対立とかありますし、はたして記憶は戻るのか?というハラハラはあるのですが…だって、戻りますよね?

戻らないわけがない、と思って読んでいるので過程は気になりつつも結果はあまり心配していませんでした。そんなこともあって、なんか後日談のような気がしてしまったわけです。遠足は家に帰るまでとは言いますが、大体のエピソードは終わっても着地点にどう着地するのかは気になるではないですか。そんな感じで、ソフトランディングなのかハードランディングなのかを気にしつつ、名残を惜しみながら読んでいました。

下剋上?ローゼマインの出世物語

とある中堅からやや下程度の領地の一兵士の娘に転生したマイン。そこから神殿に入って青色巫女となり、領主の養女となり、貴族院で王族や上位領地とも渡り合い、ついには女神の化身として新領地の世界初の未成年領主へ。作中では10年かけて駆け上がったマイン(ローゼマイン)。ついには、すべてを手に入れました。もっとも、別に上位の人を倒して手に入れたわけではないので下剋上ではないとは思うのですが。

下剋上

日本史において下位の者が上位の者を政治的・軍事的に打倒して身分秩序(上下関係)を侵し、権力を奪取する行為をさす。

Wikipediaより

作中で下剋上といえば、中位領地のエーレンフェストが上位領地のアーレンスバッハを打ち倒したことくらいでしょうか。

強いていえば、一時的に(非公式)ツェントになったローゼマインは下剋上か?(別に前王族を打倒したわけではないので、やはりちょっと違う気が)
どちらかというと、そうなるように立ち回ったフェルディナンドが下剋上な気もします。

物語を終えて

この先を見ていたいとか、色々名残惜しい部分はありますが、何にせよ1つの物語が終わってしまいました。個人的には4年近く読み続けてきた作品なので、大団円に胸を撫で下ろしつつも寂しいところ。
この後、短編集は出るようですが短編集はkindle unlimited任せで買ってないんですよね。

領地経営とか好きなので、本作はかなり楽しみました。新しい産業を興したり、他領地や王族と交渉したり。そういう意味ではローゼマインの世界が広がって貴族院での4部、5部あたりがいちばん楽しかった気がします。今読んでるシリーズに似たような作品はあまりないので、今後どうしようかと早くも本好きの下剋上ロスに陥ってます。

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