ラノベ感想:蜘蛛ですが、なにか?
教室で授業を受けていたはずの「私」は気づいたら異世界で蜘蛛のモンスターだった。強敵蠢く迷宮内での異世界サバイバル戦国下剋上物語、いざ開幕。
あらすじ
教室で授業を受けていたはずの「私」は気づいたら蜘蛛型のモンスターになっていた。生まれてすぐに弱肉強食の洗礼を受けて逃げ出したものの、広大な迷宮には様々なモンスターが徘徊している。その中には、生みの親であるマザーや、どう足掻いても叶いそうにない地龍といった強敵も。
一方、転生したのは「私」だけでなく、同級生も転生。そのほとんどはヒト族という状況で、蜘蛛のモンスターに転生した「私」の異世界サバイバルが開幕した。
頼れるのは己のスキルと知識のみ。どんな逆境でも足掻き続ける蜘蛛子さんの物語が今始まる。
アニメが中途半端なところで終わったので原作に手を出した
アニメ版も嫌いでないし、コミック版も見たけれど…
低評価も多いアニメ版ですが、個人的には嫌いじゃないです。ただ、延期になった24話でああも見事に話をぶん投げられると、色々気になってしまいます。アニメと並行して無料で閲覧できるコミック版も見ていましたが、こちらはこちらで蜘蛛子さんの話にあえて特化しているため、勇者パートがありません。
アニメの蜘蛛子さんパートは魔王と和解するところまで行ったので、その後、人魔戦争に繋がるまでの部分は(連載が終了しなければ)今後コミック版で描かれるのでしょうが、アニメ版勇者パートであそこまでやってしまったので、とても気になってしまいます。
2期構想があるのかないのかわかりませんが、2期やるにしてもあまりに勇者パートが進みすぎてバランスが悪い気がします。
というわけで、仕方なく現時点で14巻まで出ている原作小説に手を出してしまいました。正確には、Web版が全ての始まりでしょうが、そこまでは流石に手を出すつもりはありません。
原作は避けていましたが、もっと早く読めばよかった
この作品を知ったのはコミック版ですが、それを何で知ったかあまりよく覚えていません。その時点で10巻以上の原作があるし、この手の作品は1巻が長かったりするので、今から手を出すのはどうだろうということで避けていました。まあ、コミックを追いかけていましたからそれで良いかと。
ただ、アニメで白が出てきたあたりからよく分からなくなってWeb検索してネタバレにぶち当たったりした結果、コミック版は勇者パートをあえて外しているとか色々知ってしまいました。
その上、アニメ24話で豪快にぶん投げられたので、これはもう原作を読むしかないと覚悟しました。
それでまあ1巻を一気に読んでしまったのですが、かかった時間からして1巻の分量は(1巻時点では)そんなに多くはなさそうです。だいぶ前から電子書籍メインにしているので、分量というのがよく分からないので感覚になりますけど。
まだまだ弱い蜘蛛子さん
1巻時点では転生=誕生したてでまだまだ弱い蜘蛛子さん。地龍と出会って恐怖のあまり恐怖耐性が一気にレベルアップしてしまうくらいです。転生特典の韋駄天スキルと元人間の知識を元にサバイバルを繰り広げます。何しろ生まれたのはこの世界でも最大級の迷宮で、周りには毒や麻痺といった特性持ちのモンスターばかり。生物はモンスターしかいない世界です。
最初からほぼ詰みと言っても過言ではない状況で、足掻く蜘蛛子さんが健気です。まあ、先をある程度知っているので、この先下剋上していくのはわかっているので、生き残れるかどうかのドキドキさはだいぶ目減りしてしまいましたが、生きるのがやっとの蜘蛛子さんを見られるのは序盤だけ。
引きこもり気質なのに考え方が割とハードボイルドな蜘蛛子さん。まあ、それもあって生き抜くことができたので、停滞するのはよくないと反省します。
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