ラノベ感想:転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件7
アニメ化が決まったとのことですが、本作も順調に7巻目。コミカライズも無料サイトで追いかけています。この手の作品にありがちな優柔不断で朴念仁な主人公ですが、こちらもちょっと優柔不断です。
あらすじ
最近ではだいぶ擬態がうすくなって本性をクラス内でも見せ始めている春希。そんな隼人や春希たちも文化祭にうきうき。すこしずつ変わりつつある人間関係と恋模様に気もそぞろな秋。文化祭でのクラスの出し物を決める場で本性を出してしまった春希の一言で、コンカフェをやることになってしまう。
一方、別クラスのみなもの様子を見かけてしまった隼人は、みなもがクラスの面々とうまくいってないのではと気になってしまう。
化けの皮が剥がれてきた春希(褒め言葉)の乙女心
最近ではだいぶクラスでも地を出すようになってきた春希。良い傾向ではありますが、そもそも彼女が擬態するきっかけになった親子の間は何も進んでいないのが気になるところ。しかし、今回の主役はやはりみなも。いきなり重めの設定が出てきてますが、どうなる彼らの人間関係。
どうしても複雑になる家庭事情
あとがきでも言い訳してましたが、やはりちょっと唐突な感じがしたみなもの家庭の事情。まあ、確かに今まであまり両親の話が出てこなかったのですが…。ラノベではあまり両親が出てこない作品も多いので、ちょっとそのあたりは自分も鈍感になってる気もします。本作でも霧島家の両親はあまり出てきませんでしたからね。
ただまあ、一応当初からの設定だったとのこと。ま、どちらにしろ唐突感はどうしようもないのでどちらでもあまり関係ないのですけど。
その点では、春希の家庭は当然ながら複雑ですし、沙紀は家庭は神社の神主一家で、本人も巫女と特殊な設定。霧島家もふつうですが母親が入院中というわけで、ラノベでありがちな色々な事情がてんこ盛り。なんかラノベって登場人物の名前とか家族設定がぶっ飛びがちですよね。名前が特殊なものになりがちなのはありそうな名前だと実在の人物に迷惑がかかることもあるから、なんて説もありましたけど。
展開と登場人物も膨らみがちだが…
またよくあるのが次々に新たな登場人物が現れて話が膨らんでいくというもの。それはそれでまあよいのですが、どう落とし所をつけるつもりなのかが気になってきます。本作もいつのまにやら7巻目。難関まででどう話を展開するかは分かりませんが、10巻あたりが区切りが良いのは確か。
最終的には春希の家庭事情に踏み込むとなるとちょっと巻数がたりないんじゃないの?と要らぬ心配をしてしまいます。もっとも、長い夏が終わって秋になったばかりなので、まだまだ巻数は続くのかもしれませんけど。
ただ、あまり話を膨らませてぐちゃぐちゃにするんじゃなくて、春希と沙紀くらいで押さえておいた方がよかったんじゃないかとも感じてしまいます。
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