ラノベ感想:やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく

読書,ライトノベル,学園

察しのいい少年と素直になれない毒舌美少女のイチャラブ学園もの。Kindle Unlimitedをあまり活用していなかったので、面白そうなものを探した結果読んでみることにしましたが、なかなか楽しかったです。

あらすじ

とある事情で人の気持ちに対する察しがやたらと良い少年、直也。バイト中のある日、強引なナンパに困っている同じ高校の美少女を成り行きで助けることになる。翌日現れた彼女は直哉に毒舌を向けてくるが、察しの良い彼には彼女の本心が丸わかり。

好意を向けてもらえることには喜びつつも、人の気持ちが読めてしまう彼は異性との恋愛も楽しいばかりではなく、お断りするつもりで話を切り出したが…。

そんなわけで、どちらも良い子だど、ちょっと癖がある。一方は他人の気持ちが読めてしまうだけに距離をとってしまう少年と、もう一方は幼い頃の経験からやや人間不信気味で自己防衛が過剰に働きやたらと毒舌な少女。そんな二人が少しずつお互いの気持ちを理解して…とはならずにいきなりイチャラブ展開。タイトル通りにぐいぐい行きます。少年の友人や少女の家族まで巻き込んでのドタバタラブコメ。

たまにこういうのを読むのも良いものです。

ツンデレ?

毒舌美少女、白銀小雪は一言で言えばツンデレのチョロいヒロインでしょうか。ただ、ツンの状態でデレ。周りには一切デレている状態には見えないが、察しの良い少年、笹原直哉から見れば常時わかりやすいデレ状態。

一方の直哉は家庭の事情でとても察しが良いという設定だが、これはもうシャーロックホームズとか某高校生探偵の領域。半分鎌掛けのようだが、相手の事情を的確に察するというチートレベルのスキルを持つ少年。ご都合主義と笑わば笑え、と野暮を言わずに素直に楽しめば良い作品と思いました。久しぶりにこの手の作品を読んだせいか結構笑い、ツッコミ、楽しみました。

小雪の妹も個人的にはなかなか良いキャラに思いました。が、オタク気質で一見冷静にツッコむキャラって、ちょっとありがちな気もします。ま、直哉との掛け合いとそれに嫉妬する小雪が可愛いのでOKです。

気になるのは、ライトノベル作品の人気投票でも上位に挙がる別レーベルの作品の設定とちょっと似た感じなところ。あちらはロシア語でデレるけど少年がロシア語がわかるので丸わかりというものらしいですが、読んでないので不明です。
伝聞程度の情報だと若干似た感じの設定だな、という感じがする程度です。まあ、本作品の読心スキルよりは現実的でしょうか。本作品の方が古くからあるわけですし、シチュエーションのバラエティが豊富なのは良いことです。ただ、急に女子高生を同居させる社会人が主人公の話が増えたりとか、似たような作品がぼこぼこ出てくるのは仕方ないのか。今回はたまたま読んだ時期が今なだけで、以前からある作品なので無関係ですけど。

公式サイト

2021-10-11読書GA文庫,ライトノベル,学園

Posted by woinary