「信長の野望・新生」が気になる

趣味,歴史シミュレーション

コーエーテクモゲームスの新作ゲーム、「信長の野望・新生」の発売日が明日の7/21に迫りました。元々ノーマークだったのですが、たまたまWeb記事を見掛けたのをきっかけに、某ゲーム雑誌のYouTubeチャンネルの先行プレイ動画前編約6時間をみてしまいました。TV CMまで流すくらい力が入っているようですが、今まで散々ノブヤボやコーエーテクモに騙されてきた(言い方!)のに、またぞろ気になってきてしまいました。

信長の野望とは

言わずと知れた旧光栄の歴史シミュレーションゲームの2枚看板の1枚です。今回のタイトルはシブサワコウ40周年記念ということもあって、信長の野望が発売されてから40年ということになります。

自分の場合も信長の野望・戦国群雄伝を最初に、何作かは発売当日に買っていました。その後は買わないことも増えましたけど。ちなみに、三國志IIから光栄ゲームにはまったので、ノブヤボよりも三國志歴の方が長いです。おそらく、三國志II、信長の野望・戦国群雄伝、同・武将風雲録が生涯で一番やり込んだゲームかもしれません。あとはやはり大戦略と大戦略パワーアップキット、大戦略II、スーパー大戦略あたりでしょうか。

そんな信長の野望シリーズの16作目で40周年記念作品が「信長の野望・新生」です。前作「大志(2017年11月30日、35周年記念作品)」から5年近く経っての発売となります。その前の「創造(2013年12月12日、30周年記念作品)」やさらに前の「天道(2009年9月18日)」は4年ペースだったので、ややスローペースでしょうか。まあ、コロナの影響とかもあったのかもしれません。

ちなみに、三國志シリーズは2012年に12、2016年に13、2020年に14と、4年ペースをキープしています。まあ、昔は信長と三國志が交互に出てたりもしたので、その頃と比べると隔世の感があります。

信長の野望・新生とは

まあ40周年記念ということもあり、新たなスタートを意図しているそうです。テーマは「AIで躍動する武将たち」。信長の野望シリーズのAIは割と酷評されることも多いイメージがありますが、今回そこに力を入れてきたようです。

これは敵勢力としてのAIだけでなく、自分の大名家の家臣たちも含んでいます。今までも勢力が大きくなった際に軍団長とか城主とかに委任できたりしましたが、今回はそれに加えて所々で「献言」してきます。実際に6時間のプレイ動画を(ながらですが)試聴しましたが、毎回複数人が献言してきます。中には自分の方がうまくやれる!と同じような提案を重ねてしてくる家臣もいて、どちらかを選ぶことができます。もちろん、選ばないこともできます。

いくつかのレビュー記事を見てみましたが、割と的確だという評判が多いです。まあ、今までもパワーアップキットなどで「AIを強化!」みたいなセールストークは定番だったので、ちょっと疑ってしまうところもあります。

ちなみに献言という言葉は耳慣れないので「献策」の方が親しみやすいのですが、何か意図があるのですかね?

実際の先行プレイ動画から

動画は1570年シナリオで、長宗我部元親でプレイしたものを見ました。動画の前編約6時間で9年くらい歴史が進みました。勢力的には長宗我部家は勝瑞城以外の四国の城は落とし、九州に進出して大友を破ったところまで。AIは関東は北条が勢力を蘆名領まで伸ばし、織田はイベントもあるので東は武田、西は毛利と交戦中。その毛利は中国を統一。九州は大友が大勢力ではあるものの島津と龍造寺が健在。あまり動きはなかったもののプレイヤー長宗我部家が大友にちょっかいを出したのをきっかけに島津が北進を始めました。

プレイヤーの感想によれば負ける戦はしてこないものの、勝てると見込むと結構果敢に攻めてくるそうです。ただ、例えば伊予あたりの城から讃岐方面の三好家に向けて兵を動かすと、たびたび大友家が海を越えて攻める気配を見せ、それに対して長宗我部家が兵を退くと大友も出兵を取りやめる、というケースが散見されました。ある意味いやらしい動きを見せます。ただ、ほぼ全力で四国から九州を攻めた際に毛利は中国から全く動きませんでした。その直前まで織田との戦を繰り広げていたので兵力が足りなかったのか、それとも織田自体は武田攻めに切り替えてた感じですが、西の兵力もそれなりに残っていて自重したのかは不明です。なお、長宗我部家は織田家と同盟関係にあります。

今回の新要素は郡と知行

信長シリーズといえば、つどつど新しい考え方が導入されてきました。今回の新生は日本が1枚の地図で描かれ、そこに城や町があるいわゆる1枚マップ形式です。ただ、地図上を部隊が移動しますが、合戦の戦場は別画面に切り替わるので、シームレスに戦争するタイプの1枚マップではありません。また、海戦もないそうです。これはパワーアップ要素でしょうか。

で、今回の新要素が郡と知行システムです。城はやたらと多かった頃に比べれば減っているようですが、四国だけで10城程度あります。ただ、その城の範囲内がいくつかの郡に分かれています。いくつあるかは国によりますので、4つくらいの郡しかない国も7つくらいの郡を持つ国もあります。城を攻めるにはその途中経路にある郡を制圧してからでないと進めないので、場合によっては城にたどり着くまでに時間がかかります。

で、本拠地である国の郡は直轄地ですが、それ以外の国の郡は家臣に与えることになります。与えないこともできますが、与えない=直轄地ではないようです。家臣に与えた郡についても大名が指示して開発することはできるようですが、昔あった行動ポイントに当たるだろう労力というパラメータがあるので、できることには限りがあります。

また、太閤立志伝ではないですが部下が働けば勲功が貯まり、それによって身分が上がる上に、これまた太閤立志伝のように身分によってできることできないことがあるので、勲功をいかに稼がせて身分を上げることを考えないと、人手不足に陥ったりします。実際、長宗我部家プレイでも身分の高い武将が足りずに苦労していました。

信長の野望や三國志でよく言われること(と言うか多くのストラテジーゲームで言われること)が中盤以降の中弛みです。その辺を優秀なAIをカバーしてくれるのであれば面白いのですが、そう簡単にいくのかは試してみないとわからない部分ではあります。

ただ、9年である程度勢力が淘汰されて巨大化しているので、史実イベント込みとしてもなかなか優秀なAIなのかもしれません。とは言え、長年期待しては期待外れだった経験を持つオールドファンも多いので、どうしても疑ってかかってしまいます。

人材割り振りゲー?慢性人手不足?

レビューなんかを見ていてもよく出てくるのが人手不足の話です。郡を開発するには人を割り振らねばならず、それにはそれなりの身分が必要です。前職現役時代も取りまとめの人間がいなくて苦労したりしましたが、まさかゲームでそれを再び体感することになるとは。

全盛期の武田家とかならともかく、長宗我部家なんかかなり大変そうですし、織田家も信秀時代は大変なようです。とにかく、武将がいなければ話にならず、あとはそれの組み合わせでなんとかする模様。軍勢は各城から出陣するし、城毎にそこにいる武将の能力値の合算で城能力が決まるので、1箇所に精鋭を集めるというよりも、一芸に秀でた家臣のセットをいくつも作ってそれぞれの城に派遣するイメージでしょうか。なんか組織運営にも通じる考え方で、あまり過去のシリーズではなかった考え方のように感じます。

さらに大名家だけでなく武将同士で一門とか相性によるバフがあるとか、城主と傘下の領主でのスキルによる相乗効果とかあるようで、なるべく頭数は居るが何の役割も果たしてない武将というのを産まないようにしているよう。身分をあげないと意味がないので、逆・太閤立志伝で部下を育成する必要もあり、A列車シリーズとは違った意味での経営ゲームとも言えるようなシステムになっている、ようです。いや、リプレイを見ているだけなのでわかりませんけど。

史実イベントはイベントごとにON/OFF可能

さて、信長の野望と言えばイベント。史実や仮想イベントが色々あります。なかなか条件が厳しくていわゆるフラグが折れることもしばしば。以前に創造か何かで織田家プレイしていて序盤のイベントのフラグがあっさり折れたこともありました。

ただ、条件を満たせば勝手に進行して武将が死んでしまったりもするので要らないという意見もあります。ですので、以前からイベントのオンオフが出来ました。が、今回はイベント毎にON/OFF可能な上に、プレイ中に切り替えることができます。

また、そのイベントの条件や発動後に何が起こるかを全て確認できるので、都合の良いイベントだけ有効にして、都合の悪いイベントだけ無効にすることもできます。いわゆるフラグが折れて発生しないイベントとか、これからのイベント、自勢力のイベントといったフィルタ機能も充実していて、大盤振る舞いです。しかも、自分と関係ない他家のイベントはイベントの報告だけされて、必要に応じてリプレイを見るか選択できる仕掛け。細かいイベントまで全て列挙された上に達成度まで表示されると至れり尽くせりです。

威風で一気に有利に

合戦の規模によって「威風」というものがあります。勝つとその影響で郡や城が自勢力へと寝返ったりします。リプレイ動画を見てるとそれで結構形勢が変わったりしますので、なかなか爽快感がありそう。なお、AI同士の戦いでは威風は発動しません。

前日も発売前夜リプレイで盛り上がる

発売前夜も1560年桶狭間シナリオでの龍虎決戦ということで信玄対謙信のリプレイをライブ中継していました。後で気づいたので途中絡み始めましたけど、武田信玄でのプレイでした。

結局、信濃から上野方面に進出して謙信(景虎)と決戦をした結果、武田優勢というところで前編は終了。後編は来週だそうです。

久々に発売日買いしたい気もあるが…

最後に発売日買いした信長の野望が何かを覚えてませんが、レビューとかリプレイとか見てるとなかなか気になります。少なくともリプレイ見てると楽しそう。

対応機種はWindowsPC(Steam)、PS4、Switchです。この手のゲームは画面が大きく表示できるWindowsが鉄板ですが、結局、Switchとかの方がやりやすいのですよね。実は太閤立志伝V DXもSteam版を買ったのですが、全然できていません。今のところ見かけたリプレイはSteam版ばかりのようなので、Switch版とかどんな感じかわからなかったりします。Switch版は0時配信開始とかいう話もあったので、早速ライブ配信する方もいらっしゃるのでしょうか?(Steamは海外のサービスなので午前中くらいになるらしい)