ラノベ感想:Unnamed Memory IV 白紙よりもう一度

読書,ライトノベル,異世界,電撃の新文芸,魔女

コミカライズから原作を読み始めました。今年はアニメもあります。前半の3巻を読んだ後少し間を開けましたが、後半3巻に取り掛かりました。まずは前巻からの続きとなる4巻。タイトル通り「白紙」からもう一度物語が始まります。

あらすじ

過去に戻ったオスカーによってティナーシャが魔女にならなかった世界。トゥルダールの女王となったティナーシャは400年の魔法の眠りにつく。そして、時代は進み再びオスカーと出会ったティナーシャ。やはり魔女の呪いを受けたオスカーの解呪を引き受けたティナーシャはファルサスへ。
名前のない物語の新章がスタートする…

変わったことも、変わらぬことも

3巻の最後の方で時間を遡ってティナーシャを救ったオスカー。その後、ティナーシャは女王となり、魔女の1人を倒したりした後に魔法で眠りにつき、オスカーを助けるべく時を超えます。
と言うわけで、約400年後にやってきた魔女でないティナーシャとオスカーの物語が始まります。

魔女じゃないティナーシャ

正直、魔女であったティナーシャが好きだったので、魔女ではないティナーシャにちょっと戸惑う部分もあります。もちろん、ティナーシャ自身(変わってるけど)良い子なので良いのですが、やはり圧倒的強者感がありません。
もっとも、この時代の一般的な魔法士と比べると圧倒的な強者なのですけど。

ティナーシャをはじめとして、登場人物は前半3巻と大体同じです。レナートやパミラといったティナーシャ側の人間は歴史が変わったために立場や役目が違いますが、ファルサス側はあまり変わらないです。ただ、トゥルダールが滅びなかったことで、国家間の関係などが変わっているよう。

ヴァルトは本領発揮?

前半3巻で暗躍していた割にはなんか中途半端だったヴァルト。色々思わせぶりなことを言ってましたが、前半でのネタバレ解除でいよいよ本格的に話に絡んでくるようです。ミラリスも健在。色々、謎の魔法具の秘密が徐々に明かされてきました。
魔法法則に反する=世界の理に反するもののようなので、その素性も気になります。

2人のやりとりは変わらず

関係性が魔女と呪われた王から、王と王女へと変わったものの、2人の関係性は結局落ち着くところに落ち着きますね。なんだかんだで、自分はこの2人が好きみたいです。

ただ、関係性が変わったこともあって、ちょっとティナーシャがおとなしめな気はします。前半3巻ではもっとツッコんでいたような。そういう意味ではやはり前半3巻あたりの2人の関係がよいのですが、後半3巻の話が進んでいくと前みたいになるでしょうか。

レナートの身の振り方も気になるところ

トゥルダールが存続しているため、トゥルダールの魔法士として登場したレナート。しかし、ティナーシャはファルサスへ嫁ぐわけで、彼の身の振り方はどうなるのでしょうね。トゥルダールに残るのか、ティナーシャについていくのか。彼だけでなくて、前半3巻でのティナーシャ側近組の去就は気になるところです。
まだ後半の1/3巻しか読んでいないので、どうしても前半3巻のイメージが強くなってしまいます。

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