「鎌倉殿の13人」第5回・補足

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源平合戦の時代〜鎌倉幕府成立の時代を描く大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も第5回。いよいよ頼朝の挙兵直後のクライマックス、山木館襲撃と石橋山の戦いです。そして、愛すべき北条三郎宗時の最期でした。

え、暗殺?史実では伊藤祐親の軍勢に包囲されて討たれたとされていますが、最期、包囲されながらも優先する三郎宗時を見たかったと思うのは自分だけでしょうか…。

山木館襲撃から石橋山の戦いへ

今回は前回に引き続き、挙兵から石橋山の戦いまでの流れとなります。

まあ、多勢に無勢であっさりと負けましたが。まあ、三千騎相手に三百騎で、しかも山から討って出たのでは勝てるわけもありません。劇中、時政が義時に頼朝は大将の器でないと言っていましたが、時政にだけは言われたくないでしょう。まあ、惨敗とは言え周りに当たり散らす様は確かに大将の器ではないかも知れませんけど。

なお、頼朝の逃避行に際し土肥実平が、大勢だと目立つので散り散りに逃げた方が良い、ここは自分の庭のようなものなので佐殿は必ず守ると誓う名シーンがあるのですが、北条以外に良いところを持たせたくないのかスキップされてしまったようです。あるいは、次週でやるのでしょうか。でも、もう時政、宗時、義時らと別れてしまいましたから、そのチャンスはないような。

三郎宗時死す

そして、今まで頼朝を煽って北条を引っ張ってきた三郎宗時が最期の時を迎えます。冒頭に書いたように史実では伊藤祐親軍に囲まれて、その家臣に矢で射られて討死とされています。

しかし、劇中では頼朝と八重の間に生まれた男児の殺害にも関わったとされる伊藤祐親の下人、善児に暗殺されてしまいます。なにやら、今後もこの善児は物語に関わるようです。その善児は一応架空の人物で本作オリジナルキャラです。

別にオリジナルキャラが出てきて暗躍するのは構いませんが、宗時の最期を暗殺で終わらせたのは、北条嫌いの自分からしてもちょっとかわいそうに感じます。宗時の一番の見せ場でしたでしょうに。

ただ、その宗時が義時に対して、源氏も平家も関係ない、坂東武者が京の人間にいいように使われる立場を抜け出したい。そのために源氏が必要だ、その頂点に北条が立ちたい、という本音を語るところは格好よかったです。まさに、平家方に与さなかった坂東武者等の想いだと思います。

今後の展開は?一抹の不安

今回の最後で時正と義時は甲斐に向かいます。そして、頼朝はこの後房総半島に逃れ、今回酒匂川の増水のおかげで石橋山に間に合わなかった三浦勢と合流し、房総の坂東武者と合流して鎌倉入りします。

その前に、由比ヶ浜の戦いと衣笠合戦があり、平家軍と戦った三浦勢は戦いに敗れて房総半島に逃れます。つまり、時政、義時の北条家の人間と、三浦含む頼朝らは当分別行動になります。合流するのは頼朝が鎌倉に入った後、富士川の戦いで膨れ上がった源氏軍と都から来た平家軍+大庭ら坂東の平家方の軍との戦いの際です。

つまり、その間の流れがすっかりすっ飛ばされてるのではないかというところが一抹の不安となります。まさか、頼朝の動きは無視しないでしょうが、頼朝の居合わせなかった由比ヶ浜の戦いと衣笠合戦はあっさりとスキップされそうです。

まあ、今回大庭方で色々作戦を立てて参謀のような役割を果たしていた梶原景時と頼朝の一件が出てこないと話にならないので、次回はその辺は出てくるのかと思います。