MacBook Pro 16inch/2021購入レビュー1:開封〜セットアップ
2021年版16インチMacBookProを購入したので、レビューがてらつらつらと書いてみます。今回は自宅に届いて開封してから、一通りセットアップするまでです。
購入したのは16インチの最安版、いわゆる吊るしモデルになります。

購入の目的
AppleSilicon(M1)に惹かれて昨年末に2020年版の13インチMacBook Proを購入して1年弱。普段使いには困らないのですが、いくつか難点がありました。
- 画面が小さい→外付けモニタを置くスペースがない
- メモリ8GB/ストレージ128GBのモデルなのですぐには困らないが余裕もない
一時期、24インチiMacの購入も考えましたが、それだと現行のMacBook Proと大差ないので、悩みつつも踏み切れずにいたところで、ようやく発売になった2021年版16インチMacBook Proに飛びついてしまいました。M1 MAXまでは流石に要らない(違うのはGPUでCPUは同じ)のでM1 PROモデルにして、メモリは最後まで32GBにするか悩みましたが、まあ8GBでもなんとかなっていましたので16GBにしました。
到着までのドタバタ
もうちょっと余計な話を続けます。実は、発売日の26日に届く予定で、実際前日にはAppleStoreから発送完了の連絡が来ましたし、当日朝には配送業者の状況確認で配達中になりました。
しかし、結局その日は配達されず、不在票もなく、状況確認は配達点保管中に戻っている状態。
翌27日にも朝には配達中のステータスになったのに、結局1日配達されることがありませんでした。仕方ないので、配送業者の会員サイトから配達日時を指定してようやく28日の昼前に届きました。
某大手配送業者ですが、こんなに配送がグダグダだったのは初めてです。
結局、本来なら26日には開封してセットアップできるはずが、2日遅れの28日にずれ込んでしまいました。
セットアップ
ようやく届いたその日の午後から、セットアップを開始しました。移行アシスタントで手持ちのM1 MacBook Proから移行しようとしましたが、結局うまく動かないので手動で設定し直しました。
各種設定
システム環境設定の中にある項目は、マシンを並べて見比べながら設定しました。M1 MacBook Proを設定した時に参考にしたサイトと適用した内容はメモってるので、それを見ながらの作業です。ですので、そんなに睨めっこしていたわけでもありません。
アプリ
アプリはパッケージ管理ツールのhomebrewを使っているものについては、以下の手順で済むので簡単です。
- 移行元のM1 MacBook Proでbrew dumpでBrewfileを作成
- 移行先のM1PRO MacBook Proにhomebrewをインストール
- AirDropでBrewfileを転送
- 移行先でBrewfileから一括インストール
ブラウザのEdgeやChorome、Microsoft Office等はサイトからダウンロードしてインストール、App Storeからインストールしたものも個別にインストールして、おおむね環境が整ったのが日付が変わる頃。TimeMachineの設定に手間取ったりしてたり、他のことをしていた時間も含むので、ずっと作業していたわけではないですが、届いた時からACアダプタ使わないで半日は十分に保ちました。
購入前の懸念事項と、その結果
今回、Apple Silicon移行第2弾ということでM1 PRO/MAXというモンスターSoCが登場して初の製品になるので、イベントでの発表後、届くまで不安と言うか、気になる点はいくつかありました。
- SoCのパワーアップによる発熱や、それに伴うファンノイズ
- パフォーマンスアップによるバッテリの保ち
- イベント直前にリークされたノッチについて
あと、気になる人はデザインとかも気になるかもしれませんが、そこは自分は気にしないので置いておきます。MacBook Proのロゴとかリンゴマークとか、こだわる人はすごいこだわってますけど。なお、元々リンゴマークは天板にしかないので使用中は見ることができないし、「MacBook Pro」のロゴも画面下のベゼル部分から底面に移ったので見ることができなくなりました。使用中には画面とキーボードしか見えず、ロゴも製品名も何もないものになりました。キーボードの上辺りに「MacBook Pro」の文字を入れても良かったような気がするのですが…。
1点目の発熱については、何しろM1では高効率4コア、高性能4コアだったのを高効率2コア、高性能8コアに増強した上に、GPUが8コアからPROで16コア、MAXで32コアと大増強したので、イベント発表直後から発熱がすごいんじゃないかと噂されました。それに伴い、昔のMacBookみたいにファンが爆音を発するのではないかと言われていました。
2点目のバッテリについて。そもそも上記のコア構成から見てもモバイルするようなマシンではないため、バッテリの保ちとか気にするような性格のものではないのですが、そこはまあ気にする人も多いです。重くなった分バッテリも増えているはずですが、公式の曖昧なスペック表記でもM1より短くなっているので、あまり保たないのではないかと言われてました。
最後にノッチ。イベント直前にリーク情報が出て、まさかいくらなんでもそれはないだろうと思っていたら本当についていたノッチ。これも実際のところどうなのでしょう。
というわけで、以上についてセットアップで使った1日に満たない時間でのファーストインプレッションをあげてみます。まだまだ短時間の使用に基づくもので、重い処理はしていない時点のものですので、そこら辺はあらかじめご了承ください。
発熱とファンノイズは気にならない
セットアップのためにバッテリで半日使いました。届いた時点でほぼほぼ満充電に近い状態でしたが、そこから使っていない時間のスリープも含めて9時間程度で残10%を切った時点でACアダプタをつなげました。その間はセットアップをしていただけなので、そこそこのディスクアクセスはあったでしょうが、GPUなんてほとんど使わないし、CPUも余裕だったと思います。
そんな状況なので、普段の作業をしている時とほぼ同等か、ややストレージへのアクセスが多いくらいでしょうが、特にファンが回ったりとか、本体が熱くなったりとかはありませんでした。まあ、最近はだいぶ涼しくなってきたので、夏場にどうなるかはわかりませんけど。
そんなわけでファンが回っていないので、ファンノイズについては現時点で不明です。
バッテリ保ちは普段使いなら十分そう
バッテリについても上に書いた通り、9時間使ってバッテリが残10%を切るくらい。今日も朝からセットアップの続きと普段の使い方をして、外出でスリープしていた時間を除いて4時間くらいで20%程度の消費。現時点のバッテリの24時間状況を参考までに貼っておきます。

M1 MBPの普段使いでは1日半〜2日くらい使ってバッテリがなくなってACアダプタを使うような感じでしょうか。作業内容は人それぞれなのであまり参考にはならないでしょうが、M1PRO MBPで5〜10%/時間と考えると、10%でACアダプタをつなぐとして、9〜16時間くらいは保つと思うので、M1の頃と同様な使い方ができそうです。
ちなみに、充電の方ですが上の緑色のグラフを見ればわかるようにかなり早いです。実際驚きました。さすが140W充電アダプタ。2時間くらいで10%から100%になっています。USB-C給電だともっと時間がかかるかと思います。
ノッチは正直微妙
ノッチのデザイン面での話はこの際置いておきます。メニューバーのあたりが明るい色だと目立つし、暗い色だと目立ちませんが、まあ、そういうものだと思えば慣れの問題かもしれません。
困るのは、自分の場合はメニューバーにいろいろな情報を表示していることです。これが、ノッチがあることによって表示できる量が大幅に減ってしまったのです。

これが実際にM1PRO MacBook Proのメニューバーをスクショしたものです。左端に帽子のようなアイコンがありますが、実際にはその左にもう1つアイコンがあるのですがノッチのため見えなくなっています。見えないので操作もできません。
これが従来のノッチ無しMacであれば、画面の許す範囲で左に向かって伸びていきます。まあ、伸びすぎて使っているアプリによっては左からのメニューで見えなくなったりするのですが、デスクトップをクリックするなりすれば見えるし、常時参照したいようなものは右に寄せてあるので問題ありません。
しかし、ノッチ付きMacではどうやらアイコンを表示できるのはノッチの右側だけで、左側にははみ出さないようです。これは実際にアイコンを並べてみたり、アプリであえてメニューバーにスペースを入れてみたりして、ノッチの向こうにはアイコンが表示されないことを確認しています。
せっかく、画面が広くなったのにアイコン
最初にも書いた通り、見栄えについては慣れの問題もあるのでまあ我慢はできるのですが、アイコン表示領域の事実上の縮小はちょっと困っています。今後のMacOS Montereyのアップデートで改善されることを期待したいのですが、Apple的にはメニューバーに大量にアイコンを表示するのは美しくないという認識なのでしょうか。それはさておき、メニューバーにたくさんのアイコンを並べる人は、アップデートされるまでは使い方を改めないといけないかもしれません。
その他、ハードウェア面
その他、M1 MBPと比べてみて気づいた点を挙げておきます。
充電ケーブルの取り回しは良くなった
充電ケーブルですが、従来のやや硬めのケーブルから、少ししなやかなものに変わっています。写真でわかるかもしれませんがメッシュ状になっているため取り回しが良くなっています。
なお、コネクタの真ん中にある白い丸は充電状況を示しており、充電中はオレンジ、完了すると緑に点灯します。充電中に明滅するようなギミックはありません。昔のMagSafeにはそういう機能があったと昔を知っている人が語っていました。

キーボード
タッチバーがなくなりました。代わりに物理的なFnキーがつきました。しかも、細長いものではなく、他のキーと同サイズのものです。

M1 MBPはキー周りが本体色だったのが、M1PRO MBPではキーと同じく黒になっています。打ち心地は本体の厚みもあるためかしっかりとした感じでなかなか良いです。
でもまあ、個人的には昔使っていたThinkPad X1 Carbonのキーボードがモバイルノートの最高峰だと思ってます。あちらの方がM1PRO MBPよりも薄いのですが、かなりしっかりとした感じです。あれと比べると少し頼りなさを感じます。
しかし、タッチバーはなんであんなに嫌われるのでしょう。画面の明るさや音量をスライダーで調整できたりとか便利だったのに。
パフォーマンス
まだ重い処理をしていないので現時点ではなんとも言えません。ただ、homebrewのインストールとか、Dockerのイメージ作成とか、M1 MBPより速くなっているような。Dockerについてはメモリの恩恵かもしれません。SSDも早くなったらしいのでその恩恵でしょうか?
動かないアプリ
今のところ動かないアプリは以下くらいでしょうか。
BestRes
画面の解像度をメニューバーで簡単に切り替えられるアプリです。起動しようとしてそのまま異常終了するみたいです。やることは単にシステム環境設定の以下のサイズ調整を簡単にするだけなので致命的ということはないのですが、なければないで少しだけ困ります。

なお16インチ版の画面解像度は以下のようになっています。
説明 | 解像度 | 参考)13インチMBP |
---|---|---|
文字を拡大 | 1168×755 | 1024×640 |
1312×848 | 1280×800 | |
1496×967 | – | |
デフォルト | 1728×1117 | 1440×900 |
スペースを拡大 | 2056×1329 | 1680×1050 |
(実サイズ) | 3456×2234 | 2560×1600 |
画面解像度
こうして改めて見ると16インチMBPの解像度は随分と分かりにくいです。
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