ラノベ感想:蜘蛛ですが、なにか?5

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異世界最大の迷宮上層部で蜘蛛に転生した「私」。マザーを撃破しその支配から逃れることに成功。魔王から身を隠しつつ、成り行きで人族と転生者に関わりを持ってしまう…。

あらすじ

死闘の末、マザーの精神攻撃から帰還した並列意思たちのおかげで力を得てマザーをたおした「私」。大迷宮の外の世界で他の転生者と初めて出会ってしまう。なし崩しで人族と関わりを持ってしまった蜘蛛子さんだが、事態はやがて人族同士の争いの火蓋を切ることに…。

一方、エルフの里で勇者一行はついに帝国軍と対峙。ユーゴを下したのだが、その背後には魔族軍が進軍しており、前世の親友ラースが魔族軍幹部として目の前に現れる…。

第一部完。僕たちの戦いはこれからだの5巻

アニメ、コミックを見た上で原作を読んでいるので、原作では先の話も少し入っていますが、ご了承ください。

転生者との出会いが人族同士の騒乱へ

前巻ラストで転生者ソフィア・ケレンと出会ってしまった「私」。もっとも、蜘蛛子さんには一切相手の記憶はなし。蜘蛛子さんは関わってしまったからとしばらく様子を見ることにしたところ、神獣として崇められてしまう。

と言うわけで、前半は盗賊相手に実験とレベルアップを繰り返し、中盤はオウツ国とサリエーラ国の戦争へ。さらにはそこに魔王が現れるという大混乱。もっとも、背後にはこの世界で最大の宗教である真言教とエルフの思惑があるので、必ずしも蜘蛛子さんだけのせいでもありません。
そして、最終的には暗躍するエルフの長、ポティマスとの戦いにもつれ込みます。しかし、今までにないエルフ像にびっくりです。エルフの暗躍は分かるのですが、その行動の理由がいまいち分かりません。おいおいここにも触れてくるのでしょうか。

あとは蜘蛛子さんがようやく人型のアラクネに進化します。もっとも人型は上半身だけですけど。しかもコミュ障だから宝の持ち腐れという、いかにも蜘蛛子さんらしいオチがつきます。

転生者たちの激突

一方の勇者パートは本格的に転生者同士の戦いに。と言っても、実戦経験の豊富なラースやソフィアに比べて明らかに経験不足なシュン達ではそれは比較になりません。まあ、それ以上に弱いのがユーゴーなんですけど。

それはさておき、転生者だけで見ると戦力差が開きすぎに見えますが、勇者シュンはそれを覆してしまうのでしょうか。それとも、「私」の思惑通りになるのでしょうか。もっとも、「私」の思惑はまだ明らかではないのですが。

アニメ版はここまで

というわけで、2クールにわたって放送されたアニメ版の全24話はこの巻までの話となります。ようやく、アニメ版の範囲を読み終わりました。もっとも、蜘蛛子さんのノリの良さに一気読みしてしまったので、あまり苦はなかったのですが。

今後はアニメ版の続きの話になってくるので、展開が楽しみです。現時点で書籍版は14巻まで出ているので、その半分にもまだ至らないのですから。

付録について

この「蜘蛛ですが、なにか?」の単行本ですが、お試し版と称して別の作者の作品の一部がついてきます。しかも、結構な分量があります。最初のうちはついでに読んでたのですが、面倒になって3巻くらいから読まなくなりました。宣伝にしては分量が多いので面倒なだけになってます。お試し版つけるのは良いのですが、電子書籍ストアの立ち読み分くらいの分量で十分なのですが…。

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Posted by woinary