ラノベ感想:転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件6

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愛称は「てんびん」らしいです。田舎暮らしの兄妹が諸事情で都会で暮らすことになったが、そこで出会ったのは昔男子だと思っていた幼馴染だったという話の第6弾。刊行ペースが3〜6ヶ月と早めのため、2年足らずで6巻目。その割に時間の進みはゆっくりで、今回は夏の終わり〜初秋の話です。

あらすじ

姫子の提案で近くの街の秋祭りに行くことになった隼人たち。せっかくならば浴衣で行こうということで、都会のショッピングモールのバーゲンで浴衣を買うことに。メンバーは隼人と姫子の兄妹に、春希、沙紀、一輝、伊織、恵麻7人。そこにたまたま一輝の実姉、若者に人気のモデルであるMOMOこと百花や同じく人気モデルの愛梨が出くわしてしまったことで、一輝がMOMOの弟であることがバレてしまう。なんとなく気まずくなった一輝たち。過去の一件もあり、一輝は隼人たちを避けてしまう。果たして、彼らの関係はどうなる?そして秋祭りは…。

今回の主役は一輝

今回のメインはやはり一輝でしょう。男版春希とも言うべき一輝は、過去巻で中学時代の人間関係での失敗を引きずっています。その辺は今巻のプロローグでも触れています。中学での失敗を繰り返さないようにしようと努力してきた一輝。深く踏み込まずに表面的には良好な関係を築く姿は春希と同様。ただ、それって結局中学時代とあまり変わってないですよね。

その一因は実姉であるMOMOの存在もあるので、身内に有名人がいるというのも大変ですね。そういう状況になったことないのでまったく実感は湧きませんが。

拡がる人間関係

今までもちょこちょこと出てきた登場人物たちが、今巻ではだいぶ関わりを持つようになってきました。隼人と春樹が病院で出会った謎の芸能関係の男とか、一輝の姉MOMOや元カノでMOMOの妹分(年下のママ)でもある愛梨が隼人や姫子、沙紀たちと接点を持ってきます。もちろん、春希も隼人しか知らない母親の秘密もありますし(姫子は知ってるんでしたっけ?)。今まで随分とあちこちに関係性を広げていくなと思って読んでいましたが、次巻あたりそろそろ展開しそう。

ついに自分の心に気づいてしまった(かもしれない)春希

自分と似たようなところもあって一輝とはちょっと距離をとっていた春希。しかし、一輝が今回の一件で一歩踏み出したことで、ついに自分の心の奥底に気づいてしまったかのような描写がラストでありました。まだ、明記されていないですが、おそらく話が収束の方向に向かいそう。

ただ、作者にノセられてすっかり沙紀推しになってしまった自分。なんかもう、春希と隼人を素直に応援できなくなってしまいました。話が始まったばかりの頃は隼人があちこちにフラグを立てても隼人と春希しかあり得ないと思っていたのに…。一体、どうしてくれるのか。

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