ラノベ感想:継母の連れ子が元カノだった 昔の恋が終わってくれない
タイトルが長い上にサブタイトルも長いので二重に長いラブコメ作品。Webサイト発の長いタイトルというよくある作品で、中学時代に付き合っていた男女が訳あって別れたものの、その直後にそれぞれの親が再婚して義理の家族に。しかも、通う高校も同じなら、クラスまでも同じといういかにもラノベ展開な作品です。
元々はアニメをたまたまみて、コミカライズを見て、原作に手を出してしまうくらいに気に入ってしまいました。
あらすじ
本好きで地味な伊理戸水斗は中学時代に付き合っていた彼女がいた。同じく地味でミステリ小説好きな彼女の名前は綾井結女。図書室での出会いをきっかけに付き合い始めたものの、些細なすれ違いから別れてしまう。そこで1組のカップルの話は終わりを告げ…る筈だった。しかし、なんの運命か神様のいたずらか、二人は再びであることに。一つ屋根の下で暮らす義理の家族として…。
元カップルが義理の家族になったら…
学生主人公のラノベの定番といえば、一人暮らしだったり両親がいても家を空けがちだったり。本作の主役の二人、伊理戸水斗は父親だけ、綾井結女は母親だけと共に片親家庭。しかし、その二人が結婚することで、別れたばかりの男女が一つ屋根の下で暮らすことに。
というラノベならばまあありそうだけど、現実だったら勘弁してほしい舞台で、不器用で素直になれない二人の関係が描かれているのが本作品。この1巻が出たのが2018年12月で、2022年7月には9巻目が刊行済み。コミカライズもされて2019年12月に1巻発売で2022年12月に5巻が発売されています。2022年7月からはアニメも放送されました。
タイトルは水斗視点な感じですが、構成は水斗視点と結女視点が章ごとにおおむね交互に出てくる感じです(一部のぞく)。二人とも読書家ですが、結女はミステリ専門のよう。一方、水斗は濫読派で文学からラノベまで何でもこい。テレビがBGMと言い切る本の虫です。おそらくところどころ文学作品などをモチーフにしたネタが組み込まれている感じですが、すべてがわかるほど自分は読書家ではないのが残念なところ。
アニメを全部見ると今後の話がだいぶ見えてきますが、1巻時点ではまだタイトル通り、すれ違いで別れたけどまだまだ未練たっぷり。でも、終わらせた恋だからという変な真面目さを発揮してかえって意識してしまうという王道展開。ただ、登場人物はちょっとクセの強い連中。主役の二人はお互い拗らせているのは良いとして、1巻時点で登場するそれぞれの同性の友達がまたクセが強い。ラノベあるあるですが、現実ではちょっと距離をとりたくなります。
最初はよくある作品かなと思ったのですが、アニメ終盤で結構気に入ってしまい、コミカライズに手を出したが飽き足らず、原作にも手を出してしまいました。最近の読書感想を見てもらうとわかるように、今は甘めのものが読みたい時期のようです。
ちなみに、Kindle本冬の読書フェアでポイントが多めにもらえたのも購入の後押しになりました。で、またキャンペーンが来ているのですよね…。
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